06/30 23:35
ドイツのフェラー監督は、2得点したロナウドを祝福した後、悔しい表彰式に臨んだ。
選手と監督の両方の立場で優勝する史上3人目の栄誉は逃したが、就任わずか2年で、失墜したサッカー大国の再生の基礎を築いた。
地元で開催する次回大会に向けて、希望を残した準優勝だった。
「ラッキーカラー」という水色のシャツを汗と雨でぬらしながら、準優勝のメダルを首にかけた42歳に達成感がにじんだ。
選手としては1990年大会に優勝(当時西ドイツ)し、代表歴代3位の47得点。
鋭い得点感覚と抜け目のなさで「キツネ」の異名を取った。
一昨年の欧州選手権後に、リベック前監督の後を引き継いだ。
わずか数カ月のコーチ経験しかなかった新米監督は、選手との対話を大切にし、士気を高めた。
現役時代の豊富な経験と、天性の人心掌握術で、ドイツにかつての粘り強さをよみがえらせた。
世界最高の舞台で、25歳のMFバラックを成長させ、24歳のFWクローゼと21歳のDFメツェルダーの才能も開花させた。
「きょうのように残念なこともある。
だが、われわれは組織力と行動力が良かった。
満足している」と同監督。
4年後の雪辱への手応えはつかんだようだ。
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