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【大邱(韓国)29日共同】トルコと韓国の選手たちが肩を組み、スタンドに手を振った。
観客席で韓国とトルコの国旗が大きく揺れた。
29日、韓国・大邱で行われたサッカーのワールドカップ(W杯)3位決定戦。
アジアに「ベスト4」の夢を運んだ地元韓国と対戦国トルコに、スタンドは惜しみない拍手を送った。
6万3000人が集まった大邱総合競技場。
宋鍾国選手が1点差に詰め寄るゴールを決めるとスタンドからは熱戦に酔いしれる歓声が上がった。
間もなく試合終了を告げるホイッスル。
座り込む韓国選手の脇で、トルコ選手は跳びはねて喜んだ。
すぐに両国代表は肩を組み、列になってスタンドに歩み寄った。
「いくつもの夢をありがとう」。
観客席からは感激の拍手と大歓声が渦巻いた。
表彰式が終わると、韓国代表はピッチの中央で一つの輪になり、スタンドにあいさつ。
会場の声援に押されるように、ヒディンク監督の胴上げが始まった。
今大会で代表から引退する黄善洪選手や、洪明甫選手も宙に舞った。
日本から妻とともに韓国の応援に来た大阪府四条畷市の公務員、伊郷栄一さん(39)は赤のTシャツ姿。
「韓国はアジアの誇り。
感謝している。
これまでよく頑張ったと思う」と振り返った。
赤く染まったスタンドには「韓国の皆さん、日本を応援してくれてありがとう」「2006年ドイツで会いましょう」と日本語で書かれた垂れ幕も。
試合開始直前には、29日午前に起きた南北の警備艇による銃撃戦で死亡した韓国軍兵士4人に両代表が黙とうした。

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