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DF洪明甫、FW黄善洪がチームメートの手で2度、3度と宙を舞った。
悲鳴のような両選手の名前を呼ぶ声と、きらめくフラッシュの光の中で、W杯を4度経験した両ベテランの最後のW杯が終わった。
既に韓国代表からの引退を表明しているFW黄善洪に、最後の舞台はめぐってこなかった。
2点差を追う後半、ピッチサイドで懸命にアップを続けたが、34分、ヒディンク監督が切った3枚目のカードは並んで体を動かしていた21歳のFW崔兌旭。
ベテランが、若手にその座を譲る象徴的なシーンに見えた。
「出場したかったが、しょうがない。
これは韓国サッカーの始まり。
選手たちは若く可能性に満ちている」と語った。
初戦のポーランド戦で、チームの快進撃の口火を切る先制ゴールを奪った。
その闘志で若い攻撃陣を引っ張ったが、長丁場のW杯でその回復力の衰えは隠せなかった。
韓国代表の精神的支柱、DF洪明甫主将も前半でピッチを退いた。
キックオフ直後に、慎重さを欠いた不用意なミスで失点。
初めて見る姿にスタンドのファンも声を失った。
守備の立て直しのために、DF金泰映に席を譲ると、最後のW杯のホイッスルはベンチで聞いた。
韓国の世代交代を強く印象づける試合になった。
(大邱、共同)
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