07/01 00:21

ブラジルの主将、カフーが満面に浮かべた笑みは目の前にあるワールドカップを待ち切れない、とでも言いたげだった。
ついさっきまで、カップの置かれていた小さな台に乗り、ブラッター会長からそれを受け取る。
待ち望んだ瞬間が訪れ、黄金のカップを両手で高々と掲げた。
途中出場で優勝メンバーになった1994年、フランスの歓喜を悲しみで見守った98年。
3大会連続で決勝に出場するだけでも偉業だが、今回は主将として栄光に浴した。
176センチの体がひときわ大きくそびえ立った。
「よく戦えた。
ただ大事なのは楽しめてやれたことだ」とブラジルらしさの優勝を強調した。
大会中の6月7日に32歳になった。
意欲はまだ衰えない。
「ブラジル代表とともにもう一度タイトルを取るチャンスはある。
(3度のW杯優勝は)ペレしか成し遂げていないことだ」とドイツ大会の連覇を新たな目標に置いた。

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