07/25 06:33
ジャパンマネーはやっぱり魅力--。
サッカーのベルギー1部リーグ、ゲンクに移籍した日本代表FW鈴木隆行(26)に人気が集まっている。
人口約6万人の地方都市に舞い降りた日本人プレーヤーはさながら「スーパースター」。
クラブは日系企業のスポンサー探しや日本向けにリーグ戦のテレビ放映を売り込むなど、あの手この手のビジネスを展開している。
クラブのマーケティングを一手に引き受けるポールマン部長は「ワールドカップ(W杯)のベルギー戦でゴールを挙げた鈴木の知名度は、ベルギーでも高い。
このチャンスを生かして、ゲンクを大いに売り込みたい」と、8月10日のリーグ開幕を前に張り切る。
ユニホームをはじめ、ゲンクのグッズを日本向けに販売する交渉を検討しており、インターネットによる通信販売に踏み切る。
ユニホームはこれまで年間1万枚を販売してきたが、「鈴木の活躍次第では2万枚は売れる」と見込んでいる。
リーグ戦のテレビ放映も既に日本側に打診。
「有料テレビ局と交渉中。
ゲンクだけでなく、ベルギーリーグが広く知られることは大きなメリット」と、同部長は期待を寄せる。
昨季のマーケティング収入は約5000万円。
鈴木の加入でスタジアムのシーズンチケットは日系企業を中心に売れ行きは好調で、約2万3000席はほぼ完売の状況。
日本のテレビ放映権料を合わせると、大幅な収入増になる。
「オランダのフェイエノールトに移籍した小野の活躍で、クラブはビッグビジネスを成功させたと聞いている。
鈴木にもぜひがんばってもらいたい」と、クラブの首脳陣は懸命にそろばんをはじいている。
(ゲンク共同)
記事一覧