7月29日20時16分
北島ら男子が伸びた日本勢 シンクロ、飛込みも健闘

日本は競泳、シンクロ、飛び込みで計9個のメダルを獲得し、史上最多となった。
競泳は銅メダル4つに終わった。史上初の金メダルに届かず「(銀2、銅2だった)シドニー五輪以上の色と数」(上野ヘッドコーチ)の目標を完全にはクリアできなかった。上位の失格など幸運なメダルもあり、力強さにやや欠けた。
五輪と対照的に、男子の頑張りが目立った。平泳ぎの北島康介(東京SC)は、百メートルは4位だったが、続く二百メートルは3位。この2種目は、優勝タイムが五輪より上がり、海外の若手も台頭。その中で、自己ベストを2秒近く短縮して獲得したメダルは価値がある。
計20の日本新のうち、17が男子。五十メートル自由形で銅メダルの山野井智広(ヴァージン)ら、リレー3つを含めると、男子自由形で日本新が9つ生まれた。世界との差は依然大きいが、若手が伸びた。バタフライの山本貴司(近大職)も2種目で新記録を出し、気を吐いた。
女子では、大西順子(ミキハウス)が百メートルバタフライで3位。しかし、五輪の銀メダリスト、背泳ぎの中村真衣(中大)は、自分の泳ぎを見失っていた。世界ランク1位で臨んだ二百メートル背泳ぎの中村礼子(ヨコハマSC)は準決勝で敗れ、経験不足が出た。
青木剛監督は「トップと次の世代の力の差が出た。対策を考えたい」と話した。五輪組の力を維持しながら、若手をいかに伸ばすかが課題だ。
シンクロは、デュエットで悲願の「打倒ロシア」を果たして金メダル。飛び込みの寺内健(JSS宝塚)は3位と、五輪後の成長を世界に示した。

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