7月19日21時35分
圧倒的な表現力で初V 22歳のブロウスニキナ

訴えかける笑顔に、しなやかな脚線美、正確な基本動作。クラシックバレエをそのまま水中に持ち込んでも、優雅さは損なわれなかった。ソロ決勝はブロウスニキナのためにあった。
10人の審判員のうち、技術点で3人、芸術点も3人が10点満点を出し、4人は9・9点。後の順番に立花らが控えていたが、この時点で、ジャッジは「最高」と位置づけた。
「この勝利のために長い時間をかけた。とても大事なメダル」。シドニー五輪のデュエットで金メダル。そして、「足りなかった」という世界選手権のソロのタイトルを、圧倒的な表現力で制した。
五輪後、デュエットのパートナーだったキセレワが引退。ことしは休養も取りつつ、ソロに集中した。
日本の井村コーチが「素晴らしいソリストが集まった」という今大会で、別格の強さ。ソロは五輪の実施種目ではないが、「他の種目も出たい」という。ポリャンスカヤ・コーチは「パートナーは秘密。まだ22歳で、次の五輪へ挑戦したい」。日本にとって、脅威になりそうだ。

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