● 09/29 04:56

【アテネ28日共同=三木寛史】障害者スポーツの祭典、第12回パラリンピック・アテネ大会は28日、五輪スタジアムで閉会式を行い、閉幕した。
史上最多の136カ国・地域から3969選手が参加。
日本は金メダル17個、総メダル数52個と、過去最高の成績を挙げた。
次回は2008年に北京で実施される。
前日、大会観戦に向かったギリシャの高校生が交通事故で多数死傷したため、哀悼の意を示して事前のアトラクションを取りやめるなど閉会式は簡素化。
関係者、観客らが黙とうをささげた。
選手は思い思いに入場。
参加選手の中で最多の今大会8個のメダルを獲得した競泳女子の成田真由美(神奈川県)ら日本勢も、元気に行進した。
大会は競技性をより高め、世界新記録が続出。
国際パラリンピック委員会(IPC)のクレーブン会長は「選手が競技レベルを上げた」などとあいさつした。
ドーピング(薬物使用)違反により4件でメダルがはく奪されたが、これは過去最多。
障害者と健常者の共生を具現化する祭典は発展を続けるが、多くの問題点をはらんでいることも浮き彫りとなった。
パラリンピック旗はバコヤンニ・アテネ市長から劉敬民・北京副市長に渡った。
聖火が消え、12日間の大会が終わりを告げた。

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