● 10/20 15:19

アテネ五輪組織委員会はこのほど、欧米5カ国への世論調査の結果を発表した。
4割前後の人々が過去の五輪に比べて良かったと評価したが、五輪精神の復活につながったとみた人は多くはなかった。
9月に電話の聞き取り調査を行い、無作為抽出の成人を対象にした。
英国、ドイツ、フランス、スペインの欧州4カ国で2030人、米国で1001人が答えた。
開催前は準備の遅れやテロ攻撃の懸念が指摘された。
しかし、米国の59・3%が大会を「成功」か「大成功」とした。
これまでの五輪と比較して「良かった」「すごく良かった」と答えたのはフランスの49・8%を筆頭に、米国でも39・8%が好意的にとらえた。
しかし「五輪精神の復活」については「そう思う」「強く思う」と肯定したのはドイツの47・1%がトップで、どの国も半分を超えなかった。
「商業主義を制御できたか」という問いには「そうだ」「強く思う」と答えたのはスペインの30・5%が最高で、ドイツは13・8%しかなかった。
ギリシャは巨大なスポーツ大会を開催に成功したが、108年ぶりに生誕の地へ戻った回帰五輪という色付けは薄かった。
そんな見方が浮かび上がってくる。
(アテネ共同)
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