08/25 15:08
「マラドーナの再来」といわれる若き才能がイタリアの守備を粉砕した。
ボカ・ジュニアーズのエース、テベスがアルゼンチンを五輪決勝の舞台に導いた。
その魔法のような足技から3得点すべてが生まれた。
まずは前半16分、相手クリアを逃さず豪快な右足のジャンピングボレーで先制した。
後半も変幻自在なテクニックでほんろう。
24分には速攻からドリブルで仕掛け、DF2人を十分にひきつけての絶妙のパスで2点目をアシスト。
39分には右サイドを駆け上がり、追いすがるDFの両足の間を通すクロスで3点目を引き出し、1936年ベルリン大会以来の優勝を狙ったイタリアにとどめを刺した。
身長168センチ、67キロのゴムまりのような体形は若き日のマラドーナを連想させる。
今大会ではサビオラ(バルセロナ)をベンチに追いやり、先発に定着。
既に7得点を挙げ、大会得点王もほぼ手中にしている。
フル代表のビエルサ監督の徹底した指導で、チームの完成度も高い。
ビエルサ監督は「身体面での適応力が素晴らしい。
チーム意識もいい」と自信を持って言う。
過去2度の決勝進出で逃した念願の金メダルは、もう目前にある。
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