08/26 04:26

打線が猛威を振るった3位決定戦の快勝を引き出したのは、5回まで2失点と野手に好リズムをもたらした先発和田毅の好投だった。
1次リーグのカナダ戦でも7回無失点。
「長嶋ジャパン」の左腕エースは、責任を十分に果たした。
「最後に勝てたのは良かった」とプロの意地を見せられた満足感を漂わせた。
同じ23歳の松坂は1次リーグのキューバ戦で勝利投手となり、黒星は付いたが準決勝では8回途中13奪三振の力投。
メダルなしだったシドニーの成績を上回り「4年間の思いをぶつけることはできた。
銅メダル?一生懸命やったことは分かってほしい」とさばさばとしていた。
開幕戦勝利の後、1次リーグの台湾戦で先制本塁打を打たれた上原も「1球の重みを勉強させてもらった」と収穫を手にしたようだ。
銅メダルにとどまったが、日本の投手陣は抜群の安定感を五輪舞台で示した。
9試合で総失点23。
防御率は2・36。
「(和田毅、松坂、上原の)3本柱がきっちり機能してくれた。
打線も含め、日本の戦う姿勢が感じられてきて…」-。
大野投手コーチの目に涙がにじんでいた。

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