○ 08/30 05:28
屈強な大男たちが力とスピード、跳躍力をコートの上で爆発させる。
バレーボール男子決勝は球技の枠を超え、格闘技の雰囲気を漂わせた。
金メダルロードを駆け上がったのは、世界ランク1位のブラジルだった。
過去2大会はメダルを逃し、バルセロナ以来12年ぶりの栄光。
25歳のエース、ナシメントは「すごい重圧を感じたが、われわれは勝った。
これこそブラジルの真の姿だ」と興奮していた。
悲願の金メダルに挑むイタリアとの対戦。
第2セットを奪われ追いつかれたが、一昨年の世界選手権と昨年のワールドカップを制した自信は揺らがない。
鋭いサーブで防御を崩し、ナシメントの強打に、23歳のアマラウのバックアタックを絡める。
第4セットは組織的なブロックで反撃を阻んだ。
レゼンデ監督は銀メダルに輝いた1984年ロサンゼルス五輪のセッターで、ブラジル女子をアトランタ、シドニーと2大会連続の銅メダルに導いた名将だ。
抜群の身体能力を誇る選手たちに緻密(ちみつ)さを加え、今度は男子を「最強軍団」に仕立て上げた。
両チーム最多の20点を挙げたゴドイフィリョが誇った。
「全員が勝利だけを目指していた」。
強固な牙城は崩れそうにない。
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