厳戒下「夢」の祭典 北京五輪が幕開け
【北京9日共同】第29回夏季オリンピック北京大会は8日午後8時(日本時間同9時)、「鳥の巣」の愛称を持つ北京市北部の国家体育場で開会式を行い、4年に一度のスポーツの祭典が開幕した。世界最多の約13億人の人口を抱え、「一つの世界 一つの夢」をスローガンに掲げた中国は、大会の成功で「世界の超大国」への飛躍を期す。
会場周辺は一般車両の通行が封鎖され、テロ封じ込めに向けた厳戒態勢が敷かれた。3月のチベット暴動鎮圧をめぐり国際的な非難を集め、開幕直前には新疆ウイグル自治区で五輪テロとみられる事件もあった。人権問題や民族問題、報道統制など中国が抱える問題を浮き彫りにしてのスタート。式の途中にロシアとグルジアが軍事衝突のニュースが伝わり、平和の祭典に影を落とした。
アジアでの夏季五輪開催は1964年東京、88年ソウルに次いで3度目。参加国・地域は史上最多の204となった。
史上最多の576人の選手団を派遣した日本は入場行進で23番目に登場。卓球女子の福原愛(19)=ANA=が先頭で旗手を務め、笑顔が広がる。日中の国旗の小旗を振って行進した。アテネ五輪などで実施した韓国と北朝鮮による合同行進は実現しなかった。
福田康夫首相、ブッシュ米大統領ら五輪史上最多となる80カ国以上の元首、首脳級が出席。日本の首相が夏季五輪の開会式に出るのはソウル大会の竹下登氏以来20年ぶりになる。
中国を代表する映画監督、張芸謀氏が演出し、冒頭で孔子の言葉を紹介。絵巻に見立てたグラウンド上のスクリーンに写した映像とともに、シルクロード、太極拳など中国文化を表現し、巨大な「地球」がグラウンド上から現れ、大会スローガンを強調した。
国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長が「中国の夢が実現した」とあいさつし、胡錦濤国家主席が開会を宣言した。世界各地で激しい妨害活動を受けた聖火リレー。最終聖火ランナーは84年ロサンゼルス五輪の体操金メダリスト、李寧氏(44)が務め、聖火台に点火した。開会式は約4時間に及び、9日未明に終了した。
競技は9日から本格的に始まり、24日まで28競技、302種目が実施される。
08月09日(
土
)01:22
zoom mode
08/09・01:16
金メダリストがリレー 開会式で聖火
08/09・01:11
★開会式終了 北京五輪
08/09・01:07
★李寧氏が点火 ロス五輪の金メダリスト
08/09・00:58
ボール使わずに最終調整 バレー女子、サーブが鍵
08/09・00:57
数秒遅れの“生中継" 中国国営テレビ
08/09・00:40
★胡主席が開会宣言 北京五輪
最新ニュース
最新50件
日付一覧
NEWSコーナーTOP
サイトTOP