野口､北京五輪ﾋﾟﾝﾁ出場可否2､3日中に判断

北京五輪女子ﾏﾗｿﾝで史上初の2連覇を目指す野口みずき(30)=ｼｽﾒｯｸｽ=が欠場の瀬戸際に追い込まれていることが分かった｡10日､日本陸連の沢木啓祐専務理事らが京都市内で記者会見し､野口の五輪出場の可否を2､3日中に判断する考えを明らかにした｡

野口は高地合宿先のｽｲｽ･ｻﾝﾓﾘｯﾂから緊急帰国して精密検査を受けた｡同専務理事らによると､野口は左脚の太ももと付け根付近の筋肉を痛めた｡現在は快方に向かっており､京都府内でｼﾞｮｷﾞﾝｸﾞなどの練習を行っているという｡

指導するｼｽﾒｯｸｽの藤田信之監督は厳しい表情も時折浮かべ､野口の心境について｢けがのことについては特に(言って)ないが､最後まであきらめずに出たいという思いはある｣と説明｡出場するかどうかについて｢痛みが消えてﾚｰｽができる動きがやれるかが1つの判断基準｣と話した｡

野口は帰国した4日にｽﾎﾟｰﾂﾄﾞｸﾀｰの検査を受け､局部注射や点滴などで治療してきた｡

北京五輪の女子ﾏﾗｿﾝは17日に行われるが､ﾚｰｽ1週間前になっても出場が決まらず､出場しても厳しい戦いが予想される｡出場する場合は､13日か14日に北京へ出発する予定にしている｡

08月10日(日)18:45

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