「絶対にメダル」 悲願果たし、左手高々
【北京16日共同】全身にみなぎる自信、気迫。「北京の200」に照準を合わせ極限に挑んだ中村礼子選手(26)がアテネに続く銅メダルを手にした。16日の北京五輪競泳女子200メートル背泳ぎ決勝。「絶対にメダルが取りたかった。本当にうれしい」。ゴールで安堵(あんど)の笑顔を見せた中村選手は、観客席に向け高々と左手を掲げた。
首位の選手が世界新記録を出したハイレベルのレース。「自分のレースをしよう」。好スタートを切った中村選手はその勢いのままぐんぐん進み、一気にゴール。記録を確認した瞬間、厳しかった表情がふっと緩んだ。
「たくさんの方に感謝したい」。レース後のインタビューでは込み上げる思いを抑えながら話した。日本女子では72年ぶりとなる2大会連続メダル。自己記録を大幅に縮める好タイムで完全燃焼した。白いタオルで何度も顔をぬぐい、目を赤く充血させた。
観客席で大きな日の丸を振って応援した母マリ子さん(54)は順位「3」が表示板に出ると、旗に顔をうずめて涙、涙。「夢みたい。こんな幸せはないです。いっぱい苦しんで努力した4年間だった。アテネとメダルの色は同じでも、重みも喜びも全然違う」
目標だった2分7秒台の記録に、父悟さん(54)は「ほめてやりたい」。表彰台に上った娘に「レイコー」と声をかけ、立ち上がって拍手を送った。
08月16日(
土
)12:22
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08/16・12:20
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