五輪連覇へ危なげなし 家族の前で決勝へ
【北京16日共同】危なげない戦いぶりだった。女子レスリング女子55キロ級のアテネ五輪金メダリスト吉田沙保里選手(25)が準決勝でカナダの選手に勝ち、大きなガッツポーズ。「銀」以上を確定させ、スタンドから見守る家族に笑顔で手を振った。48キロ級の伊調千春選手(26)も決勝進出を決め、念願の「姉妹で金」に迫った。
初戦から強気に攻めた吉田選手。セコンドについたコーチに2、3度体をぶつけてからマットに上がり、着実にポイントを重ねて相手にレスリングをさせなかった。
準決勝でも安定した戦い。最後は大技を決めて期待に応えた。
会場ではおそろいの黄色いTシャツを着た吉田選手の家族らが応援。父栄勝さん(56)はスタンドの中段から、腕組みをしてじっと見守った。
日本から応援に来た黒沢明宏さん(41)は「連覇を楽しみにしている。連勝が119で止まったことは忘れて、五輪の金メダルだけを目指してほしい」と話した。
伊調選手の両親も席から立ち上がり、口に手を当てて大きな声援。母トシさん(59)は、娘がリードされる場面では気が気でない様子だったが、勝利を決めると笑顔になった。
08月16日(
土
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