なでしこ無念､空仰ぐ宿敵に執念見せるも敗退

【北京18日共同】世界ﾗﾝｸ1位の強敵に90分間､がむしゃらに立ち向かった｡試合終了の笛に､北京の空を仰いで悔しがるなでしこたち｡18日のｻｯｶｰ女子準決勝で､米国に力負けしたｲﾚﾌﾞﾝは､3位決定戦での初ﾒﾀﾞﾙ獲得へ向け､声を掛け合って気持ちを新たにした｡

相手は過去一度も勝ったことのない王者･米国｡ｻｲﾄﾞを何度もえぐりなでしこを揺さぶるが､懸命の守りでしのぐ｡前半17分､ｺﾞｰﾙ正面でﾎﾞｰﾙを受けた大野忍選手(24)が先制ｺﾞｰﾙ｡小さくｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞをすると､人さし指を立ててﾋﾟｯﾁを駆け回った｡

前半に逆転され､後半も連続得点を許したが､このまま終了かと思われたﾛｽﾀｲﾑに荒川恵理子選手(28)が､執念のｺﾞｰﾙを決めて意地を見せた｡終了後､うつむく仲間にｴｰｽの沢穂希選手(29)が声を掛け､意気消沈しないよう気遣った｡

ｽﾀｼﾞｱﾑの大半を埋めた中国人ﾌｧﾝは､準々決勝で中国を破った日本にﾌﾞｰｲﾝｸﾞを浴びせ､完全にｱｳｪｰ状態｡少数の日本ｻﾎﾟｰﾀｰは数人ずつ分散して､声を張り上げた｡

横浜市の会社員山口健さん(46)は日本代表の青いﾕﾆﾎｰﾑ姿で観戦｡｢当たり負けせずに最後まで頑張っていた｡3位決定戦にﾒﾀﾞﾙを期待したい｣と話した｡

08月19日(火)00:51

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