南米の両雄相まみえる メッシとロナウジーニョ
サッカー男子は19日午後9時(日本時間同10時)から準決勝で、南米の2強が激突する。事実上の決勝とも言える大一番で注目されるのは、アルゼンチンのFWメッシとブラジルのMFロナウジーニョの対決。相まみえる両雄の存在感が、そのまま勝敗を左右しそうだ。
昨季までバルセロナでチームメートだった。ACミランへ移籍したロナウジーニョは「メッシは大事な友人だし、彼も誰かを挑発するようなことは言わないよ」と、対決ムードをあおる質問を受け流す。ただ「これまでブラジルが手にしたタイトルに、五輪の金メダルを加えたい」との意欲は強く、絶対に負けられない相手に違いない。
メッシはロナウジーニョを兄のように慕い、成長を遂げてきた。大会前に「ぼくのサッカーで五輪でもファンを喜ばせたい」と語った通り、出色のプレーで母国を引っ張る。準々決勝は1得点1アシストの活躍で、敗れたオランダの名将デハーン監督も「敵ながらすごい。彼がボールを持つと何が起こるか想像もできない」と舌を巻いた。変幻自在の高速ドリブルは、今大会無失点のブラジル守備陣も切り裂くか。
宿敵との対戦を前に、アルゼンチンのバティスタ監督は「両国は互いに敬意を持っており、選手の質は高い。美しい試合になるだろう」と話した。(共同)
08月19日(火)09:37
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