金メダル、女子が“独占" 「なぜ?」豪で国民的話題
【シドニー23日共同】オーストラリアが北京五輪で獲得した金メダルを女子選手がほぼ独占している。同国では「女性のひたむきさの表れ」「スポーツ界の男女平等精神のおかげ」とメディアが分析するなど、国民的話題になっている。
同国が22日までに獲得した金メダルは12個で、うち女子は8個。選手団に女子が占める割合は46%にとどまる。
女子の金メダルは競泳のステファニー・ライス選手の3個(世界新含む)や競泳400メートルメドレーリレー(世界新)、トライアスロンなど。銀メダルでも、大けがから立ち直った自転車スプリント選手、母子家庭で金銭的に苦労して育った陸上障害選手など「ガッツやドラマのある」(地元紙)女子選手が目立った。
女子の活躍について同国オリンピック委員会のコーツ会長は「一つのことに打ち込むのがうまい女性の集中力が実を結んだ」と手放しの褒めよう。女子の優秀選手が五輪を目指すのに対し、男子の逸材はラグビーやクリケットなどプロスポーツに流出してしまうからとの指摘もあった。
地元紙は「男子選手にはヒューマン・ストーリーがなかった」と“ガール・パワー"に終始した五輪を振り返った。
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