厳戒の北京､聖火走る警官大量動員､車移送も

【北京6日共同】北京五輪に向けた聖火ﾘﾚｰが6日午前8時(日本時間同9時)､五輪開催地の北京市で始まった｡新疆ｳｲｸﾞﾙ自治区の警官隊襲撃事件などﾃﾛの可能性が指摘される事件が相次ぐ中､中国当局は警察や武装警察部隊など｢5万人｣(北京市公安当局者)を沿道などに投入､空前の厳戒態勢で臨む｡

聖火ﾘﾚｰは､五輪開会式が行われる8日まで実施され､計841人が参加｡初日6日は走者433人が､市内に点在する天安門､鐘楼､天壇公園周辺などにそれぞれ設定された“ﾐﾆ･ﾙｰﾄ"(計16.44ｷﾛ)を走るが､各ﾙｰﾄ間は車で聖火を移送する｡

ﾘﾚｰではｾﾚﾓﾆｰに引き続き､中国初の宇宙飛行士､楊利偉さんが第1走者として市中央部の故宮南側にある午門を出発｡ﾊﾞｽｹｯﾄﾎﾞｰﾙ男子で国民的ｽﾀｰの姚明選手は第9走者として天安門近くを走る｡

ﾘﾚｰのﾙｰﾄはことし1月発表されたが､3月のﾁﾍﾞｯﾄ暴動の後､大幅に変更された｡7､8日のﾙｰﾄの詳細について､北京市は明らかにしていない｡

6日は､開幕に先立って女子ｻｯｶｰ3試合で競技が始まり､日本は秦皇島でﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞとの初戦を迎える｡

08月06日(水)09:16

08/06･00:10五輪開会式の取材禁止ﾘﾊ放映の韓国ﾃﾚﾋﾞ