「民族の夢、やっと実現」 天安門広場、市民は遠巻き
【北京6日共同】中国が国の威信をかけて取り組んできた五輪聖火リレーの最後の日程が6日午前、北京市中心部の故宮南側からスタートした。コースとなった天安門広場では「模範団体」とみられる職場や地域サークルの数千人が整列して聖火を迎えた。厳戒態勢の中、一般市民は広場外側の道路沿いに追いやられた。
「中華民族の長年の夢がやっと実現する。本当に感動している」と広場で聖火を待っていた劉嘉平さん(64)。天安門広場には武装警官のほか私服警官の姿も見られ、ピリピリした雰囲気が漂う。
市内では、聖火リレーのため早朝から天安門広場に通じる道路を中心に交通規制を実施。メーンストリートの長安街に沿って走る地下鉄の駅も、広場付近では一時封鎖して厳しい警戒を敷いた。
政府系研究機関に勤める男性職員(35)は「テロを防ぐためにやむを得ないとはいえ、規制が厳しすぎる。しらけている市民も実は多い」と打ち明けた。
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