米活動家のビザ取り消し 中国、金メダリストに
【ワシントン6日共同】6日付の米紙ワシントン・ポストなどによると、2006年トリノ冬季五輪スピードスケートの男子500メートル金メダリストで、スーダン・ダルフール問題の解決を訴える米人権活動家のジョーイ・チークさん(29)が中国政府から入国査証(ビザ)を取り消された。

同紙によると、チークさんは五輪開催期間中に中国を訪問するため数週間前にビザを取得したが、ワシントンの中国大使館から5日になってビザ取り消しの連絡があった。大使館側はビザ取り消しの理由について一切説明しなかったという。6日に米国を出発する予定だった。

チークさんはビザ取り消しについて「中国政府はダルフールの罪のない市民のために声を上げる人々を組織的に抑圧している」との声明を発表した。

チークさんが創立した人権団体「チーム・ダルフール」は、紛争でスーダン政府が使用する武器の大部分が中国製などと批判している。

08月06日(水)23:54

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