グルジアは五輪参加継続 「大統領決断」と選手団
【北京10日共同】北京五輪に参加しているグルジア選手団は10日未明、ロシア軍がグルジア南オセチア自治州へ軍事介入したため、同五輪からの引き揚げを検討したが、サーカシビリ大統領が最終決断を下したとして引き続き参加すると明らかにした。

選手団のチャニシビリ広報担当によると、北京市内の選手村で待機していた選手、役員らに大統領の決断が伝えられた。同広報担当は「祖国のために帰国することも考えていたが、大統領がこういう決断をしてくれた。グルジアのためにメダルを取るという決意がより強くなっている」と述べた。

国際オリンピック委員会(IOC)も10日、ロゲ会長がグルジア・オリンピック委員会の会長、専務理事らの訪問を受けて参加継続の意思を伝えられ、ロシア側からも同様の意思を確認したと発表した。デービス広報部長は「双方ともスポーツにおける尊敬と友好の精神で、どの国と当たっても対戦すると確約した」と述べた。

グルジア選手の一部は9日、連名で「21世紀において主権国家への爆撃は許されない」などと非難する声明を発表していた。

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