順調な回復､活躍を野口選手の恩師､同級生

｢何とか回復して連覇の夢をかなえて｣｢足の神様に祈願したい｣｡1週間後に迫った北京での本番を前に､突然の危機に直面した女子ﾏﾗｿﾝの野口みずき選手(30)｡出身地の三重県伊勢市では10日､恩師や陸上部の友人らが体調を気遣い､回復と活躍を祈った｡

出身校､宇治山田商業高校教諭の陸上部顧問山本顕さん(47)は｢高校時代はけがをしない子だったが､世界で戦う選手はﾊｰﾄﾞな練習をするので､故障は起こり得る｡(本番直前での不調は)すごく残念｣と話した｡

｢これまで練習してきたのに出場できなかったらかわいそう｣と野口選手の心中を気遣うのは､同級生で男子陸上部の主将だった上田隆則さん(29)｡声援が届くようにと陸上部OBらで着るために特注した応援Tｼｬﾂが9日に届いたばかり｡｢あと数日､回復に励んで､何とか北京で走ってもらいたい｣と祈るような口調で訴えた｡

地元の応援実行委員会は11日､足の神様を祭るとされる地元の神社への参拝を予定｡同委員会の井村英太さん(49)は｢ｱﾃﾈ五輪の時もお参りした｡順調な回復と必勝を祈願したい｣と語った｡

08月10日(日)18:04

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