こぶし突き上げ雄たけび 喜びの声、感激で震える
【北京11日共同】握り締めたこぶしを突き上げ、雄たけびを上げた-。100メートル平泳ぎで連覇を果たした北島康介選手(25)。「有言実行」の生き方通り、世界新で金メダル。「アテネの時以上に気持ちいいです。チョー気持ちいいです」。目を潤ませて喜びを表す声は感激で震えた。

リードされて折り返すと、力強い伸びやかな泳ぎで横一線から抜け出した。世界新記録でゴールすると、飛び上がってガッツポーズ。人さし指を高く突き立て、再び「王者」になった喜びを表した。祝福する隣のコースの新鋭ダーレオーエン選手や、因縁のライバル、ハンセン選手らと抱き合った。

レース後のインタビュー。タオルで顔を覆い、しばらく言葉が出ない。「うれしいです」。声が震えた。「応援してくれる方がたくさんいたので、本当に金メダルが取れて良かったです」。両手で目頭を押さえ、4年前とは違い、感動を抑えたような口調で語った。

「なんであんなに度胸よく、指示通りに泳げるのか。ほぼ完ぺきなレース。4年前の自分自身を乗り越えた金メダルだ」。中学2年から二人三脚で世界に挑んできた平井伯昌コーチ(45)は教え子を誇らしげにたたえた。

観客席の応援団は総立ちに。「やったあ!」。感激のあまり涙をこぼす人も。父富士男さん(62)は「世界記録で優勝できてうれしい。応援してくれた方に感謝します」。北島選手は五輪に向けて出発する前日、東京都荒川区の実家に顔を出し、珍しく「今は絶好調」と口にしたという。

5歳から通い、今も練習拠点にしている東京スイミングセンターの出垣宏務さん(42)は「鳥肌が立った。まさしく有言実行の男。調子がいいと聞いていたが、まさか実現するとは」と満面の笑み。

表彰式で穏やかな笑みを浮かべた北島選手。200メートルで2大会2連続を目指す。

08月11日(月)13:07

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