野口が五輪欠場 左太もも肉離れで断念
【北京12日共同】2004年アテネ五輪女子マラソン金メダリストで、北京五輪で同種目史上初の五輪2連覇を目指していた野口みずき(30)=シスメックス=が欠場することになった。日本選手団が12日、発表した。福田富昭団長によると、高野進陸上監督が「左太ももの肉離れで回復できない」との診断書を日本選手団に提出した。女子マラソンは17日に行われる。

野口は7月上旬からスイス・サンモリッツで高地合宿を行っていたが、7月25日に臀部(でんぶ)下に痛みを訴え、痛みが取れないため日程を短縮して今月4日に帰国。病院で磁気共鳴画像装置(MRI)検査を2度受け、左太ももと脚の付け根付近の筋肉を損傷していることが分かった。点滴や局部注射で回復を図り、ジョギングができる程度に回復していたが、レース当日までに回復できないと判断し、出場を断念した。

アテネ五輪では2000年シドニー五輪の高橋尚子(ファイテン、当時積水化学)に続く日本勢2連覇を達成。翌年のベルリンでは2時間19分12秒の日本記録を樹立した。その後は故障でレースを欠場することがあったが、北京五輪代表選考会を兼ねた昨年の東京国際女子で圧勝し、北京での連続金メダルが期待されていた。

08月12日(火)20:21

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