ブラジル、遠い金メダル 厳しい立場のドゥンガ監督
サッカー王国が金メダルに輝くのは、一体いつになるのだろう。五輪初制覇を狙ったブラジルは、19日の準決勝で宿敵アルゼンチンに0-3で完敗。オーバーエージ(24歳以上)枠のロナウジーニョを軸に、パト、ジエゴら強力な布陣をそろえたが、今回も念願は成就しなかった。
準々決勝まで4試合で11得点無失点と順調に勝ち上がった。「望みは、ただ一つ。初の五輪制覇に貢献すること」と話していたロナウジーニョの言葉が現実味を帯びてきた矢先のショッキングな大敗。2人の退場者を出すなど後味も悪かった。
かつてJリーグでもプレーし、闘将と呼ばれたドゥンガ監督の立場は厳しくなる一方だ。フル代表では現在ワールドカップ(W杯)南米予選で2勝3分け1敗の5位に低迷。必勝を期した北京でもファンを納得させる結果は得られなかった。
今後、解任論の高まりは避けられず「わたしの能力に懐疑的な声が出るだろうし、プレッシャーも強まるだろう」と覚悟する。だが「この負けを直視して将来に生かさなければ。仕事のやり方を変えるつもりはない」と強気な姿勢は崩さない。
カナリア軍団は再び力強く羽ばたけるのか。ベルギーとの3位決定戦に敗れるようだと、W杯優勝5度を誇る王国の威信は、さらに揺らぐ。(共同)
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