02/16 08:54
激走した。
リュージュの最終種目、2人乗り。
ライトナー、レッシュ組は、世界最速トラックの壁にぶつかりながらも一気に疾走。
ゴールを駆け抜けると2人は抱き合い、雄たけびを上げた。
「金メダルを取れるとは思わなかった。
ただレースだけに集中しようと思った」。
パイロットのライトナーは、さわやかな笑顔を見せた。
ペアを組んで4年。
ライトナーが24歳、レッシュはドイツチーム最年少の22歳と、この種目では若い。
だが、この2人は世界選手権を2度制し、今季のワールドカップ(W杯)総合優勝と実績は抜群。
本命が、地元米国の2チームをけ散らした。
1回目に、2人乗りで唯一42秒台のトラック新記録をマークした。
この日は気温が低く、氷は固かった。
こういった状況を的確に把握し、2台のうちから選択したそりが、氷のコンディションと合った。
189センチと大柄なライトナーが上に乗ってそりを操作。
179センチの“小柄"なレッシュは、前が見えないまま微妙な動きに合わせる。
2回目にバランスを崩したが、「これまで50回ぐらい転倒したけど、経験から学んでいる」と、ライトナーは余裕を見せた。
リュージュは、今大会5日間で五輪最高となる7万人近い大観衆を集めた。
ドイツ勢は2大会連続の全3種目制覇こそ逃したが、今大会も2種目で勝ち、その実力を見せつけた。
2人は「アメリカの大勢のファンの前で勝ててうれしい。
スーパーだ!」と、口をそろえた。
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