02/19 16:47

同点の第10エンド。
スキップ(主将)の加藤が放った最終ショットはハウス(円)の中心に向かって滑り、そして止まった。
カーリング女子予選リーグ。
日本に1点が入ったことを確認すると、4人のメンバーは瞬く間に抱き合い、喜びを分かち合った。
第1エンドの2点をはじめ、常に先手を取った。
第7エンドに2点を失い、追いつかれても慌てなかった。
続く2エンドを故意に0点でしのぎ、ラストショットの権利を保持。
最終の10エンドで、思惑通りの勝利をつかんだ。
ロシアに続いてデンマークを破り、2連勝でこの大会を締めくくった。
加藤は「最高というわけではないが、勝ったのでうれしい」と素直な気持ちを口にした。
結果は2勝7敗の8位。
課題は残った。
その中でも埋めようのない、経験不足を実感した。
24歳のチーム最年長、小仲は「五輪は世界選手権などとは違い、結果を気にする人が多い。
日の丸を背負っているという気持ちがあった」と打ち明けた。
今後は、今回のような若いチームが積極的に国際経験を積み、日本のレベルを上げていくことが大切だろう。
加藤は「次の五輪に行けるとしたら、このチームで行きたい」。
今回の屈辱を、次の大舞台で晴らしたい。
4人の思いは同じだった。

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