02/20 19:16

「ここでモメンタム(勢い)変わった。
モメンタムって、日本語でなんという?」。
独特の優しい語り口で、選手に指示する。
カーリング女子日本代表のフジ・ロイ・ミキ・コーチ(60)は、日系カナダ人。
本場の戦術を教える姿は、カーリングの伝道師のようだ。
自称「カーリングばか」。
ガス関連のセールスをしながら、シーズンになると長期休暇を取って指導。
コーチ歴は18年になった。
土岐監督との縁で、1999年から日本代表のコーチしている。
92年に祖先の出身地、和歌山を初めて訪れた。
「日本が好き」。
そんな思いが「日本を強くしたい」という情熱につながる。
日本代表は23、24歳と若い。
「この子らは、もっと長く遊ばんといかんね」。
英語の「プレー」を、日本語で「遊ぶ」と言う。
カナダでカーリングは「氷上のチェス」。
競技というより、日常にとけ込んだ「遊び」として長く取り組むもの、と言いたいようだ。
日本は、2勝7敗で予選リーグを敗退した。
「選手はもっと大人になると、チャンスがある。
カナダで練習してほしい」と、4年後に期待をかけた。

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