02/22 16:02
地中海を抱く港にはヨットの群れ。
荘厳な「グランカジノ」は着飾った人々でにぎわう。
優雅で豪華なイメージのモナコのアルベール皇太子が、ボブスレー男子4人乗りで、パイロットとして再び、五輪に挑む。
「国を代表して今、この場にいることを誇りに思う」と胸を張った。
1988年カルガリーから連続で、5度目の出場。
この競技の史上最多記録だ。
もはや、皇太子の「道楽」で片づけられない。
1週間ほど前に右太もも裏側を痛め、万全ではないが「五輪の最高成績を出したい」とカルガリーでの25位以上の成績を目指す。
父は元首のレーニエ3世公で、母は米元女優で82年に事故死したグレース・ケリー。
20年アントワープ、24年パリ五輪のボートで2大会連続金メダルを得た祖父らに続くメダルの可能性を問われ「それにはミラクル・オン・アイス(氷上の奇跡)を再現しないとね」。
80年レークプラシッド五輪で米国が、当時無敵のソ連を決勝で破ったときのフレーズを引用した。
43歳。
国際オリンピック委員会(IOC)委員で、今回も選手村に滞在する。
「これも五輪の一部。
いつも、そうして五輪を楽しんでいる」と充実感を漂わせた。
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