02/23 06:32
「夫や子供のところに戻る時よ」。
競技を終えると、選手は次々にこんな言葉を残して会場を後にした。
女子カーリングは21日に終了。
選手には主婦も多く、晴れ舞台の思い出を胸に、家庭に帰って行く。
四強の英国、スイス、カナダ、米国のうち、3チームのスキップ(主将)が既婚で子供がいる。
優勝した英国のローナ・マーティン(35)は、プロフィルの職業欄に「主婦」とある。
8歳と5歳の子供をスコットランドの小さな村の自宅に残し、大会に臨んだ。
試合では「ハリー(急げ)」と、迫力ある声で指示を出す。
シーズン中は朝ジムで練習し、昼は氷上練習。
子供が帰ると宿題を見たり、夕食をつくったり。
「家に帰ると子供が泣いたりして大変。
夫の協力がなければ、ここまでできなかった」と話す。
カナダのスキップ、ケリー・ロー(36)も、職業は「母」。
カーリングが縁で知り合った両親のもとに生まれた。
3位決定戦で勝つと「カーリングとは別の生活に戻るつもり」。
同国のセカンド、ジョジナ・ウィートクロフト(36)も「カーリングがすべてではない。
みんな、それぞれの暮らしがある」。
競技と生活のけじめをつけ、両立させる。
だからこそ、選手生活をエンジョイできるのだろう。
「環境が整えば続けるけど、女の子だし…」と、日本のスキップ、加藤章子(23)。
外国勢と同じように、両立できる道はあるだろうか。
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