02/25 15:16

【カブール25日共同】アフガニスタン・オリンピック委員会のアンワル・ジェグダリク会長は25日、2004年アテネ夏季大会での五輪復帰に意欲を表明、復帰が実現すれば、開会式での選手団旗手は女性選手にすると言明した。
ソルトレークシティー冬季五輪の閉幕に合わせ、カブール市内の自宅で共同通信のインタビューに答えた。
五輪開会式では、アフガン選手団は会場のスタジアムに、新国旗を掲げた女性選手を先頭に入場する形となり、タリバン時代にスポーツへの参加が禁止されてきた女性のスポーツ復帰を国際社会にアピールする格好の舞台となる。
会長は、アフガン五輪委として「今後、女性のスポーツ復帰を支援していきたい」とも述べ、アフガン暫定行政機構のカルザイ政権が、国家ぐるみで女性のスポーツ振興を目指していく姿勢であることも明らかにした。
会長は、すべての選手に頭から足まで覆う服装や長いひげを強制したタリバン政権のスポーツ政策のため、「アフガンの有望種目であるレスリングやボクシングの有力選手がカナダや英国に流出し、大きな損失を受けた」と指摘。
これら国外のアフガン人選手と連絡をとり、アテネに向けた強化策を探っていると述べた。
アフガン五輪委は、タリバン時代に国際オリンピック委員会(IOC)から資格停止処分とされたが、カルザイ政権発足に伴い、国際社会ではアフガン五輪委のIOC資格復活の機運が高まっており、3月にもIOC特使がアフガン入りするとみられている。

記事一覧