02/25 09:32
歓喜なき金、銀独占だった。
スキー距離女子30キロクラシカルで、イタリアのパルッツィがラズティナから1分48秒1遅れの2番目のタイムでゴール。
さらにチームメートのベルモンドが3番目に続いた。
パルッツィは「この位置でゴールできて驚いた」。
ベルモンドは通算9個目の五輪メダルに「最後の五輪レースで銅メダルを取れてうれしい」。
ともに自らの成功を静かに喜んだ。
だが、その後、ラズティナに失格の裁定が下り、順位は繰り上がった。
そう快感のない結末となった。
序盤から飛ばしたラズティナの強さは際立っていた。
イタリア勢はスキー、ワックスの選択に成功し、順調なピッチを刻んだ。
だが、相手にならなかった。
ラズティナは21日の20キロリレー前の血液検査で、赤血球中のヘモグロビン値が基準を超えた。
この日の検査はパスしたが、周囲からは疑惑の目を向けられていた。
ベルモンドは「一般的に、赤血球の数値が基準より高ければ、出場停止になる。
でも、この話はもううんざり。
距離界にとって良くない」と不快感をのぞかせた。
4年後、イタリアではトリノ五輪を開催する。
母国にとっては、最高の締めくくりとなったはずだ。
32歳のパルッツィは「もちろん、そのときはトリノにいると思うわ。
観客としてね。
でも、わたしたちは若返るべきよ」。
ベルモンドも33歳。
ベテランは大きな財産を新しい力へと引き継いだ。
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