02/25 09:44
たまった不満を一気に晴らすかのようにラズティナは快走した。
距離女子30キロクラシカル。
投げキッスと同時にトップでゴールをまたぎ、喜んだ。
21日の20キロリレーを前に、血液検査で赤血球中のヘモグロビン値が基準を超えた。
チームは参加を許されず、旧ソ連時代から続く、連覇は4で止まっていた。
釈然としない気持ちをこの日のレースにぶつけるようだった。
20・5キロから26・5キロの間のラップが5番目となった以外は、チェックポイント間の所要タイムは、すべて1位。
「完勝」だった。
「(血液)テストが奮い立たせてくれた」。
血液検査の質問が続き、うんざりしたような表情を続けながらも、レース内容には満足そうだった。
4度目となる今回は「最後の五輪」と語っていた。
アルベールビル五輪の20キロリレーで優勝して以降、6個目の「金」で、合計10個のメダルとなれば、スメタニア(ロシア)の冬季五輪の女子メダル最多記録(金6、計10)に並ぶ快挙に到達するはずだった。
長野五輪の前、一度は引退を決意しながら、現役を続行。
柱となってチームを支えてきた36歳のベテランだったが、すべては消えた。
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