● 02/19 21:20
【トリノ19日共同】国際オリンピック委員会(IOC)は19日、トリノ冬季五輪に参加しているオーストリアの距離スキーとバイアスロンの選手計10人に対し、18日夜に抜き打ちドーピング(薬物使用)検査を実施したと発表した。
イタリア警察当局者も同行し、選手らの宿舎を捜索した。
イタリア国内法ではドーピング違反者には刑事罰が適用される。
ANSA通信は、捜索の際に選手の1人が窓から投げ捨てた袋の中に、注射針や分析を必要とする薬品などが入っていたと報じた。
記者会見したアルネ・リュンクビストIOC医事委員長は、世界反ドーピング機関(WADA)からの情報で検査を実施したと説明。
この情報をイタリア警察にも伝えたが、「ドーピング検査と宿舎の捜索はそれぞれ独立した行動。
警察から結果などの報告はまだ受けていない」とした。
選手たちは、選手村外に個人的に借り上げた宿舎に宿泊していた。
ドーピング検査は2日程度で結果が判明するという。
2002年ソルトレークシティー冬季五輪で同国距離チームの宿舎から使用済みの輸血器具が発見された1件で、10年冬季五輪まですべての五輪参加を禁止されたコーチのワルター・マイヤー氏が今回、村外宿舎に出入りしているとの情報があった。
捜査時にはマイヤー氏は宿舎にいなかったという。
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