入賞でも満足ムード コラムニストの辛酸なめ子さん
コラムニストの辛酸なめ子さんの話 期待されながら結果を残せなかった選手に対して批判が起こらず、優しさに満ちあふれた五輪だった。入賞でもメダルを取ったかのようなムード。不況などで暗い話題が多く、日本中がささやか喜びで満足してしまったのかもしれない。金メダルへの執念が感じられたのは、フィギュアスケート女子の浅田真央選手くらい。レース後に「出場できてよかった」と笑顔で話す選手が目立ち、物足りなかった。今大会は、カーリング日本代表のチーム青森やスノーボードの国母和宏選手のように、外見やキャラクターが目立つ選手にばかり注目が集まった。競技が面白くても、選手に実力があっても、地味だと話題に上らず損をするという構図は、違和感が残った。
03月01日(月)08:53
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