右腕突き上げ歓喜 スケート日本、復活
【バンクーバー共同】黄金のレーシングスーツに包まれた上体をゴール直前、ぐっと突き出した。電光掲示板の暫定表示は1位。右腕を突き上げコーチとハイタッチ。その拍子で転んだが、ガッツポーズが止まらない。15日(日本時間16日)、スピードスケート男子500メートルで長島圭一郎選手(27)が悲願の銀メダル。加藤条治選手(25)も銅メダル。日本の「お家芸」が復活した瞬間だった。満員の観客席で日の丸が揺れた。
「今までで一番熱いレースができた。自分で感動して泣きそうになった。よく6位から頑張った」と長島選手。笑顔があふれた。
バンクーバー郊外のリッチモンド、五輪オーバル。かまぼこ形の巨大空間を、ひんやりとした空気が包み込む。
レースの約3時間前、まだ観客の入っていない会場に姿を見せた長島選手。リンクの内側をゆっくりと歩く。決戦を待つ表情は落ち着き払っている。
1回目にいきなりアクシデントが発生。前半10組が滑り終え整氷作業に入るが、いつまでたっても再開しない。整氷車の故障。結局、1時間以上遅れて再開した。「後半」の長島選手はその間、ロッカールームで出番を待った。
長島選手は1回目を終えて6位。運命の2回目は17組のアウトスタート。一瞬の静寂を、号砲が切り裂く。両腕を交互に高く振り上げ、スピードに乗る。同走のカナダ選手を振り切ってゴール。右腕を高く掲げ、コーチと抱き合った。
「(13位と惨敗した)トリノ五輪で強くさせてもらった。あれがなかったら今のこのメダルはない」。4年間を振り返り、また笑顔を見せた。
一方、最終組で滑った加藤選手。ゴールして「3位」の表示。頭を抱えた。同時に長島選手の銀メダルが決まった。「信じられなかった」と長島選手。日の丸を持ってリンクを滑った。
長島選手ら日本代表選手3人が卒業した北海道・池田高校の恩師、野村昌男さん(47)は会場で目に涙をためて「うれしいです」。リンクに拍手を送り続けた。
02月16日(火)14:26
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