下位成績にも充実感 スキー距離の異色選手たち
【バンクーバー共同】バンクーバー冬季五輪で、15日(日本時間16日)に行われたスキー距離の男子15キロフリーには異色の経歴を持つ選手たちが出場した。成績は下位だったが、30代でスキーを始めたペルー選手や、かつて「山岳ランナー」だったネパール選手らはレース後、充実感に満ちていた。
「妻と出会わなければ、ここにはいない」。ペルーのロベルト・カルセレン選手(39)がスキーを始めたのは約5年前。米国人の妻ケイトさん(38)と2003年に結婚、移住先の米シアトルでケイトさんから勧められたのがきっかけだった。
「スキーより好き」というサーフィンで鍛えた運動神経で、技術は飛躍的に上達。ペルーでベンチャー企業を経営する傍ら、06年トリノ五輪に感動してバンクーバーを目指し、距離種目で唯一のペルー代表の座をつかむまでになった。
15日の結果は、トップの選手から12分あまり遅れて出場95人中94位。それでも「スキー人口が少ないペルーの人たちに、スキーの楽しさを伝えられたと思う」と胸を張った。
ネパールのダチヒリ・シェルパ選手(40)は、ヒマラヤ山脈で1日100キロ以上を走ることもあったウルトラマラソンの元ランナー。02年、マラソンでの活躍を知ったネパール・オリンピック委員会の支援を受け、距離への挑戦を始めた。
トリノに続いて出場した今回は92位。ゴール到着後は後続のカルセレン選手や、自ら母国にスキー連盟を立ち上げるなど、やはり異色の経歴を持つエチオピアのロベル・テクレマリアム選手(35)らと健闘をたたえ合った。
シェルパ選手は「いつか距離のレース場をネパールにつくるのが夢」と目を輝かせた。
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