「まさか試合で」 あふれて止まらない涙
【バンクーバー共同】涙があふれてとまらなかった。靴ひもが切れるアクシデントでフリーの演技を中断、7位に終わったフィギュア男子織田信成選手(22)。「練習ではよくあるけど、まさか試合で靴ひもが切れるとは…」。言葉もとぎれとぎれ。観客に救われ、喜劇王チャプリンを演じきったが、ショートプログラム(SP)で見せたはじける笑顔はなかった。
試合後、ぼうぜんとした様子で現れた。「前から切れてて。感覚が狂うんで切れたところをくくってやっていた」運命の靴ひも。「連続ジャンプを飛んだ時に切れ、着氷した時にすべてほどけてしまった」
使い込んでつま先の革がむけた黒いスケート靴からたれていた靴ひも。リンクを上がり、結び直していたときの気持ちを聞かれ「自分の責任以外にないです」。「悔いが残りますね」とのインタビュアーにも無言で、答えることができない。
「調子を見て決める」と話していた4回転ジャンプを本番では回避した。「挑戦するまでの実力がなかった。それも自分の責任です」と、ティッシュでふいても涙が後から後からあふれ、力なくうなだれた。
前回代表選考会では、優勝したと思った直後に採点ミスで順位が入れ替わり落選するという不運に見舞われ、飲酒運転で出場停止という試練も経験した織田選手。金メダルを取ったライサチェクへの歓声で「足がすくんだ」という初めての五輪会場で、関係者に抱きかかえられるようにして取材エリアから離れた。
02月19日(金)18:32
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