祭典、バリアー乗り越え 冬季パラリンピック開幕
【バンクーバー共同】五輪の熱闘の余韻がまだ街角に残る12日(日本時間13日)バンクーバー冬季パラリンピックが開幕した。義足や車いす、つえ…。バリアーを乗り越えた冬のアスリートたちの祭典が始まった。
開会式会場は、五輪と同じ市中心部の屋内競技場「BCプレース」。午後6時すぎ、会場内が暗闇に。観客席でカナダ国旗と同じ赤いライトが無数に揺れる中、ファンファーレとともに開会式が始まった。
青、白、緑のポンチョをかぶった観客らが白い飾りを手で振って迎える中、日本選手団は24番目に入場。大会前「わくわくしている」と話していた旗手のアイススレッジホッケー遠藤隆行主将(31)は、大きな日の丸を力強く左右に振りながら車いすで先頭を進んだ。
続いて、白と紺のウエアを着た選手と役員約80人が、晴れやかな笑顔で行進。日の丸の小旗やカナダ国旗が描かれたカラフルな手袋をした選手たちは、観客席に向かって、何度も手を振った。
初出場で日本選手団最高齢のカーリング比田井隆選手(75)は「この年でパラリンピックに出場できるとは思わなかった。チーム結成から、長いようであっという間の6年だった」と感慨深げ。同じく初出場のアイススレッジホッケー伊藤仙孝選手(26)は「トリノ大会はテレビで見ていた。今ここに立ててうれしい」と笑顔。行進する丸刈り頭には、黒い文字で「金」と見えた。
観客席にはバンクーバー在住の日本人も。カメラマン丸山勧さん(44)は、大会マスコットの「スミ」に似せた黄緑色の帽子と服装。「選手たちは、分け隔てのない社会の代表。頑張ってほしい」とエールを送った。留学生の南春佳さん(22)も「日本選手のパワーで、カナダの人たちを驚かせてほしい」と笑顔で話した。
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