日本の顔がメダル第1号 冬季パラリンピック
【バンクーバー共同】バンクーバー冬季パラリンピック第3日の14日(日本時間15日)、今大会の日本勢メダル第1号が生まれた。アルペンスキー女子回転座位の大日方邦子(37)=電通パブリックリレーションズ=が3位に食い込み、銅メダルを獲得した。降雪のため斜面の状況が刻々と変わり各選手を苦しめたが、5大会連続出場のベテランらしく悪条件をものともしなかった。

3歳で交通事故に遭い右足を切断。左足にも障害が残る。チェアスキーを操り始めたのは神奈川・柏陽高時代から。開放感とスピードに魅せられた。1994年リレハンメル大会でパラリンピックに初出場し、滑降で5位。25歳で出場した長野大会の滑降で自身初の金メダルに輝いた。

冬季パラリンピックの日本の顔といえる存在で、メダルは通算9個目。今大会はあと4種目に出場予定で「日本チーム全体に弾みがつけばいい。自分としては達成感はあるが、メダルの数は考えずにやりたい」と静かに喜んだ。

今大会限りで第一線から退く意向を表明している。「集大成になる。バンクーバーに懸ける思いは強い」と事あるごとに発言。まだやれるとの声も多いが「4年先を見る生活に区切りをつけたい」と決断した。

障害者スポーツを取り巻く状況は厳しい。欧州にはプロ選手もいるが、日本は代表クラスでも遠征などにかかる費用が自己負担のケースもある。大日方は2006年トリノ大会後、より競技に専念できる環境を求めて転職した。観客席で見守った電通パブリックリレーションズの石松茂樹社長は「よく頑張ってくれた。こういうニュースは本当に社員の励みになる」と感激していた。

03月15日(月)09:51

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