コスタリカのワンチョペ
ことし初めのゴールドカップ(北中米カリブ海選手権)で、コスタリカの大黒柱が存在をアピールした。
準決勝の韓国戦で2得点。
ワンチョペはワールドクラスの実力を見せつけ、準優勝の原動力になった。
5分間で2ゴールを奪った。
1-0の後半37分にソリスの左クロスに鋭く反応し、追加点。
韓国が1点を返した直後の42分にはキックオフからのロングボールを受けると、強烈なドライブシュートを決めた。
韓国のヒディンク監督が「攻撃が速く、止めることができなかった」と舌を巻くほどの切れ味だった。
190センチの大型ストライカーは快足ドリブルがあるだけでなく、柔らかなボールさばきが持ち味だ。
バスケットボールでユース代表の経歴もあり、空中戦も強い。
代表48試合で、36得点の決定力は光る。
1996年からは本場イングランドでダービー、ウェストハムと渡り歩き、今季は1部リーグのマンチェスター・シティーに所属。
同国で珍しい海外クラブ所属のスター選手に成長したが、2月にひざが腫れ、3月下旬に復帰まで1カ月以上の診断を受けた。
「落胆している場合じゃない。
手術の必要はないし、医師の言う通りに回復に努め、ワールドカップ(W杯)に向け体調を整えるよ」残りのリーグ戦出場をあきらめ、W杯のために米国で治療を続ける。
中米の小国の期待を背負い、25歳のエースは1次リーグの突破を果たした90年大会の再現を狙う。
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