トルコのハカンシュキュル
4月17日、トルコはチリを2-0で下し、15試合も続いた国際親善試合未勝利の不名誉な記録をストップした。
前半30分、先制点で勢いに乗せたのが、不動の大黒柱FWハカンシュキュルだ。
「ワールドカップ(W杯)は重要だ。
そこで自分たちの実力を見せなければならない」W杯予選で5得点と活躍し、12大会ぶりの出場に貢献。
2000年欧州選手権は共催国ベルギーを破って8強入り。
W杯初戦で日本が対戦するベルギー相手に2得点を挙げ、歴史的な快進撃に導いた。
ガラタサライのエースとしても、00年UEFA(欧州連盟)カップでトルコ史上初の欧州タイトル奪取も実現した。
同国でスターの地位を不動にしたが、今年1月に中田英寿が所属するイタリア1部リーグ(セリエA)のパルマと1年半契約を結んだ。
30歳の点取り屋は「リベンジを目指し、パルマにやってきた」。
1995年にトリノ、00年にインテル・ミラノに移籍したが、トルコ・リーグとはレベル格差が大きく、精神的な弱さを指摘する厳しい言葉も浴びてきた。
「ほかのオファーを断ってきたのはイタリアでやりたかったからだ。
自分はセリエAでプレーする価値がある選手だ」4月7日のウディネーゼ戦。
中田のオーバーヘッドパスからの攻撃でゴールを奪い、調子を上げてきた。
「パルマでうまくやれるなら、W杯もうまくできるはず」。
本場で結果を出すことが、W杯の活躍に通じると信じている。
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