デンマークのトマソン
日本のサッカーファンにはデンマーク代表と言うより、フェイエノールト(オランダ)の選手としておなじみだろう。
トマソン(25)が日本代表MF小野伸二のパスに素早く反応し、得点のチャンスをつくるシーンを目にする。
代表チームでも役割は同じだ。
“セカンドストライカー"とも呼ばれる、トップから少し下がった位置に構えるFW。
そこから、独特のきゅう覚でゴール前のスペースをとらえて素早く飛び出し、あっという間にゴールを奪う。
デンマークは攻撃サッカーを掲げる。
ドイツのブンデスリーガ、シャルケで活躍するFWサンドとのコンビは絶妙で、W杯予選ではチーム総得点22点のうち、2人で13点をマークするなど、チームを引っ張る存在だ。
若くして国外に活躍の場を求め、1994年からオランダのヘーレンフェインに所属。
一度はプレミアリーグ(イングランド)のニューカッスルに移ったものの力を発揮できず、オランダに戻り、フェイエノールトで中心選手となった。
その契約も今季限り。
イタリア1部リーグ(セリエA)のACミランやユベントス、スペインリーグのバレンシアなど、欧州屈指の強豪チームが関心を示しているという。
2000年の欧州選手権ではまったく振るわず、チームも惨敗して、国民の期待を大きく裏切った。
今回初めて出場するW杯は、大舞台に弱いという汚名を返上する場にもなるだろう。
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