南アのマッカーシー
2000年シドニー五輪1次リーグ。
日本は南アフリカとの初戦で、中田浩二(鹿島)らDF陣が1人のストライカーにほんろうされた。
「ベニ」の愛称で親しまれるベネディクト・マッカーシーだ。
軽やかな身のこなしから放たれるシュートと、抜群の跳躍力が生み出す強烈なヘディングが魅力の24歳。
1997年に代表デビューし、98年のアフリカ選手権では準々決勝と準決勝で3得点など計7得点を挙げ、ホサム・ハッサン(エジプト)と得点王を分け合った。
最優秀選手にも選ばれている。
そして、同年のワールドカップ(W杯)フランス大会デンマーク戦で同国初の得点を記録し、エースとしての地位を確立した。
アヤックス(オランダ)などを経てセルタ(スペイン)に移籍したマッカーシーは、昨年末にポルトガルの強豪ポルトにレンタル移籍。
ポルトに移ってからは絶好調で、4月21日のリーグ戦ではハットトリックをマークした。
出場11試合で10得点と爆発中で、W杯での活躍を期待する声は高まるばかりだ。
トルシエ監督が率いた前回のW杯は2分け1敗に終わった南アフリカ。
マッカーシーは「いまでは、あのブラジルとも大差はない。
すべてのチームに勝つチャンスがある」と自信を見せ、「スペインが1次リーグB組でトップになることは予想できる。
でも、少なくとも2番目は南アフリカだ」とベスト16に意欲を示す。
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