カメルーンのソング
アフリカ・サッカー躍進の代名詞として語られるカメルーン。
ロジェ・ミラを筆頭に、爆発的な攻撃力が注目を集めてきたが、現在チームをまとめるのはリゴベール・ソング(25)。
ディフェンスの選手だ。
編み込んだ長髪を束ね、ひげをたくわえた独特の風ぼう。
イングランド・プレミアリーグのサンダーランドで活躍するFWエムボマらベテラン選手をよそに、主将を任されている。
180センチの長身と頑強な体を生かした守備も素晴らしいが、最大の魅力はプレーの一手先、二手先を読む勘の鋭さだ。
4バックのラインをコントロールする技術は、チーム内外から高い評価を受けている。
1月から行われたアフリカ選手権での2連覇も、ソングなしではなし得なかった。
このほかにも、2000年シドニー五輪優勝も経験。
ドイツ・リーグの1FCケルンでプレーするソングにとって、残る目標はワールドカップ(W杯)での好成績だけといっていい。
しかし、W杯には1994年から2大会連続で出場しているが、ともに退場処分を受ける不名誉な記録を持っている。
3度目のW杯は、過去の汚名をそそぐ意味もある。
「多くのチームがカメルーンと戦いたがっていることを知っている。
それは、われわれが王者だと分かっているからだ」。
チームの強さに自信をのぞかせるソング。
エトー、オレンベらの才能集団をまとめあげ、目指すはアフリカ勢初の優勝だ。
戻る