肝っ玉母さん、引っ張る 北京で5位の経験生かす
【バンクーバー共同】車いすカーリングの斉藤あや子選手(53)=長野県長和町=はチームで唯一、夏季パラリンピック経験者だ。2008年北京大会アーチェリーで5位に入賞した集中力は、17日(日本時間18日)の米国戦でも生かされた。

36歳のとき、交通事故で胸椎(きょうつい)を圧迫骨折し、車いす生活に。当時2人の子どもは小学生。「なるべく外に出て、子どもに前向きな姿を見せよう」と決めた。

リハビリの一環として12年前からアーチェリーを始め、実力をつけた。北京大会に出場し個人戦で5位。「メダルを狙っていたけれど、会場の雰囲気に圧倒されてしまった」と唇をかむ。

仲間に誘われ、車いすカーリングの体験会に参加したのは04年春。「ルールも分からなかったけれど一体感があった」。チーム内では最初にストーンを投げてチームを引っ張る「リード」という役割を担う。

車いすカーリングでチームメートの比田井隆選手(75)はアーチェリー仲間で、弓の引き方を教えてくれた“師匠"でもある。「やる気にあふれ、度胸が据わった肝っ玉母さん。カーリングでも引っ張ってもらっている」と信頼を寄せる。

アーチェリーで培った集中力が持ち味。米国戦は3-8で敗れたが、ショットの正確さを示す数字はチームで唯一6割を超えた。勝負が懸かる場面で、スキップ(主将)の中島洋治選手(46)がショットを打つ前「一呼吸おいて」と助言した。

チームは準決勝に進めるか瀬戸際だが、あきらめていない。「カーリングは一人じゃないから心強い。少しでも上位に食い込みたい」

03月18日(木)16:13

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